看護学科コラム
【看護学科】母と子の絆
5月14日は母の日でした。おりしもこの日、助産領域はオープンキャンパスの担当になっていました。母と子の最初の出会いを支援する助産師にとって母の日は特別な意味があります。「来てくれた高校生にカーネーションを渡して、お母さんにプレゼントしてもらいましょう」と、企画しました。
オープンキャンバスの助産のブースに両親と共に来てくれた高校1年生の女の子、生まれたときは早産で2000gしかなくて、しばらくは保育器内で過ごしたそうです。実習室の保育器には1500gの小さな赤ちゃん人形が寝ていて、学生が説明してくれました。両親と共に保育器に入っている小さな赤ちゃん人形を見る高校生の目はとても優しく愛おしそうでした。かつての自分を想像したのかもしれません。「赤ちゃんに声かけしながらおむつを換えてみましよう」と促すと、小さな声で話しかけながら赤ちゃんのおむつ交換や呼吸数の測定、心拍の聴取などの観察をしていました。赤ちゃん人形に触れるのは初めての経験だと言いながらとても楽しそうでした。3000gの赤ちゃん人形を抱っこしてもらい歩いたり、椅子に座ったりと体験してもらいました。上手に愛おしそうにしっかり抱いており、感想では赤ちゃんがとても可愛かったと話してくれました。
母の日にちなんで、「お母さんに感謝のメッセージを一言!」というと、恥じらいながらも「産んでくれてありがとう」とメッセージを届け、母親からも「元気に育つてくれて有難う」と返事がもらえました。助産のブースは少人数でしたがとてもほのぼのとした楽しい雰囲気で終わることが出来ました。
全国で母の日のイベントが行われているでしょうが、母と子の絆づくりは助産師の大切にしていることの一つです。オープンキャンパスを終えて帰る高校生たちに赤いカーネーションをプレゼントして、母親に感謝を込めて渡してほしいとメッセージを伝え、私たちもさわやかな温かい気持ちになることが出来ました。