社会連携センター

202312.21
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「日本文化論」特別講義・落語編を開催しました

DSC05730-0.JPGサービス・ラーニングスタッフと記念写真

1216日(土)関西国際大学尼崎キャンパスにて、上方落語協会会長の笑福亭仁智師匠をお招きして、2023年度公開講座「日本文化論」第2回目の特別講義「落語」が開催されました。本学で開講する「日本文化論」は、文学作品と伝統芸能から日本文化にアプローチし、時代が移り変わっても感動を覚える「普遍性」について考える授業となっており、1021日開講された「文楽」に続く、伝統芸能の重鎮による特別講義が実現しました。

(参考)「日本文化論」 特別講義・文楽編 を開催しました

https://www.kuins.ac.jp/news/2023/10/2023_27.html

 

特別講義は濱名篤学長の挨拶で始まり、仁智師匠が漫才や小説、講談と比べながら、一人で演じる落語、特に上方落語の特徴についてわかり易く説明しました。また、落語の持つ歴史的背景と魅力の奥深さを余すことなく伝え、参加者に深い印象を与えました。

DSC05638.JPG開会挨拶(濱名篤学長)
DSC05646.JPG笑福亭仁智師匠
DSC05679.JPGKUISsホール風景

仁智一門による「鳴り物」について、三味線、太鼓、当り鉦、拍子木などが紹介され、出囃子や落語の噺に出てくる雨、雪、お化けなどの擬音を実演されました。

 

最後に、仁智師匠自らが上方落語の小噺を時間の許す限り披露しました。この噺を通じて、上方落語が大阪発祥の伝統的なストーリーテリング形式であり、その特徴はユーモラスで陽気な語り口と日常の人間模様を描いたストーリーであること、また大阪の商人文化を反映し、商人の知恵や人間観が色濃く描かれていることなどについて詳しく説明しました。これにより、上方落語の世界観や歴史的背景を含めた文化の歴史を深く理解する機会となりました。

 

来場者や学生からは、「正直、落語はご高齢の方が楽しむものと思っていて、これまで特に興味がなかったのですが、まるで実際に物体が存在するかのように感じられ、その面白さに新たな発見がありました。」「上方落語の演出について、知らないことが多く、改めて新鮮な気持ちで落語を楽しむことができました」「大阪繁昌亭にも行ってみたい」といった感想が寄せられました。

 

今後も、地域に開かれた大学として、伝統芸能や文化を地域に提供する講座の開催を継続していきます。

DSC05695.JPG笑福亭智之介
DSC05705.JPG笑福亭仁智一門による鳴り物紹介
DSC05722.JPGお礼の花束贈呈

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