看護学科コラム

202401.11
看護学科コラム

【看護学科】未来の Nurse へ

私がかつて看護学生だったころ「看護の'看'という文字は、'手と目'でできていて、'護'という文字には'身(人)を守る'という意味があり、看護とは、'手と目で人を見護ること'を象徴した言葉である」ということに「なるほど...」と感動したことを思い出します。

私は長い臨床経験の中、Bedサイドで多くの患者さんと関わり、臨床での貴重な経験が私を育ててくれました。これらの学びを通してさらに得たことを後輩に伝えていきたいと強く思うようになりました。それは、阪神・淡路大震災を経験し震災を機に自分の生き方や人生観が大きく変わったからです。

私は当日、深夜勤務をしていました、それは大惨事で忘れられないことでした。一瞬にして生活が一変しました。一言では表現できませんが人々は多くの教訓を得て、様々な方々と助け合い今があります。そして現在、私は看護教育に携わっています。改めて看護という仕事に力をもらっていたことを知ることができました、人の手がいかに大切な働きをするか教えてくれました。

私たちは感染症の世界的パンデミックも乗り越えてきました。そして看護を取りまく環境も随分変化してきました。今も変わらず思うことは、看護者として、先ず自分と向き合い、人と向き合い、さらには社会と向き合う「手と目で人を見守るやさしい心」をもち続けられるよう教育を提供し、後輩の育成に携わっていきたいと考えています。

【准教授 髙田 美子】

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