
社会・地域連携
【教育学部】学生体験談「福祉学ゼミPBLでは、地域の方との交流を通じて成長する機会がたくさんある!」
教育学部教育福祉学科の初田愛莉さん、奥田海音さんに、2024年度の福祉学ゼミで1年間PBL活動に取り組まれたことについてインタビューしてみました!
「PBL」とはどんな授業か教えてください。
初田さん:
PBLとは、Project Based Learningの略で、課題解決型の授業です。
2024年度の福祉学専攻3年生ゼミでは、地域住民がどのようなニーズを持っているかをテーマに、問題の発見→仮説の設定→解決策の考案→解決策の実践→振り返りという流れを、防災スマホと防災サロンの2つのチームに分かれて取り組みました。

どんな課題に取り組まれたのですか。
初田さん:
情報収集の手段として近年ではスマートフォンが主流となっていますが、スマートフォンの操作が苦手な高齢者が災害時に取り残されることがある、という課題を発見しました。
そこで、災害発生時に誰一人取り残されないように、高齢者を中心に地域住民の方の防災知識の向上にフォーカスを当てて、活動に取り組んできました。
その課題を解決するためにどんな活動をされましたか。
初田さん:
「防災スマホ」チームでは、スマートフォンのスキルを高齢者に身に付けてもらうことで、災害時でも高齢者を取り残さないことができるのではないかと考えました。
1回目の活動では、QRコードを読み込むことを目的として、2回目ではGoogleなどの検索ツールを用いて、楽しくスマートフォンのスキルを身に付けてもらうことを目的に、活動を企画しました。
活動の中では、情報を教えるだけでなく、QRコードを読み込むことでヒントを見つけ、そのヒントを元にクイズに答えるなど、レクリエーション形式で楽しくスキルを身に付けてもらえるように工夫しました。
また、一人一人スマートフォンの使い方で悩んでいることが違うので、活動時間の後半では、高齢者と学生が一対一で困りごとに対応する時間も設けました。
奥田さん:
「防災サロン」チームでは、地域のつながり作りや防災知識を深めてもらうことを目的に「暮らしと防災を楽しむ防災サロン」を企画しました。
内容としては、グループに分かれて、保存食に関するクイズ等を企画しました。
保存期間が長いものだったり、エネルギーが多く摂取できる保存食とは何かなど、グループで協力して知識を深められる形式のクイズを用意しました。
防災に関する意見交換もしながら、参加者の人に楽しく知識を高めてもらえたかなと思います。

活動の中で、楽しかったこと、嬉しかった瞬間など、印象に残っていることはありますか。
初田さん:
「1回目の活動で取り扱ったQRコードの読み込みを、日常生活で使えるようになって、すごく便利になったよ!」と2回目の活動の際に、嬉しそうに笑顔で報告してくださった方がいたことが印象に残っています。
普段からそのようにご自身で積極的にスマートフォンを使うことで、災害が発生した時もいつものように使用することができ、自分で使いこなせるということはその方の安心につながると思うので、そういう活動を行えていたことがとても嬉しかったです。
活動の中で大変だったことはありますか。
奥田さん:
防災サロンの話になるのですが、準備期間がとても大変でした。
役割分担が明確にできていなかったことで、グループワークの際に話をまとめる人がいなくて、企画の方向性がなかなか定まらなかったことや、情報共有不足で認識のずれがあったことなどで、一回目の活動が不本意な結果に終わってしまいました。
そういった様々な壁に直面しながらも、先生方に助言をいただきながら、自分たちの行動を振り返って企画の内容を修正し、2回目の活動につなげることができたかなと思います。
活動を通じて成長できたことを教えてください。
初田さん:
活動を通じて、予期せぬトラブルや、参加者ごとの理解度の違いに対応するなかで、リスクマネジメントの視点を養うことができました。
事前に様々な状況を想定し柔軟に対応する力が付いたことで、物事を多角的に考える視野が広がったと思います。
下級生にひとこと!
奥田さん:
福祉学ゼミでは、地域の方との交流がたくさんあるので、活動を通じて主体性を高めていくことができるんじゃないかなと思います!
初田さん、奥田さん、ご協力いただきありがとうございました!