教員紹介(心理学部 心理学科)

准教授

板山 昂 (Akira Itayama)

所属
心理学部 心理学科
人間行動学研究科 人間行動学専攻
専門

犯罪心理学、社会心理学、法と心理学

主な担当科目(学部)

社会・集団・家族心理学、司法・犯罪心理学、産業・組織心理学、コミュニケーション演習

主な担当科目(大学院)

心理学研究法特論、データ分析法

主な研究テーマ
犯罪心理学、社会心理学、法と心理学
法的制裁・社会的制裁、犯罪者に対する偏見と更生の支援、組織内での不祥事・ハラスメント など
主な著作等
『入門  司法・犯罪心理学--理論と現場を学ぶ』(有斐閣・共著)
『基礎から学ぶ犯罪心理学研究法』(福村出版・共著)
『人間関係の社会心理学』 (晃洋書房・共著)など

■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください

私の研究テーマ、は大きく言うと犯罪等の社会的なネガティブな出来事について一般人はどのように思い、考え、判断するかです。特に、一般人は「犯罪の原因をどう考えるか」、「犯罪者への罰(量刑)をどのように判断するか」、「刑務所等の出所者(元犯罪者)への支援をどう考えるか」が中心的な関心事となっています。

大学進学の際は、人を助ける対人援助の仕事に就きたいと思い、カウンセラー、福祉の仕事、弁護士などの司法関係のいずれかを考えましたが、その中で一番面白そうだった心理学を選びました。はじめはカウンセラーになることを目指して大学院進学の勉強に励みましたが、自身の適性を考えてカウンセラーよりも研究者の道に進みました。

特に、凶悪犯罪の報道に触れるたび、「なぜ犯人はあんなことをしたのだろう?」とよく疑問に思っていましたし、出身大学に犯罪心理学の科目がなかったので、犯罪心理学が学べる大学院修士課程(関西国際大学の大学院)に進学しました。修士課程では、科学捜査研究所の研究員だった先生が指導教員でした。受刑者の方への教科教育活動、犯罪発生現場のフィールドリサーチ、現役の専門家との交流などなど、犯罪に関わる様々なことを勉強・体験させてもらえたことで、もっと犯罪に関わる心理学を勉強し、研究したいと思い博士課程に進学しました。

■ プロフィール

高校時代は小学生からはじめたサッカーに明け暮れ、あまり勉強ができていませんでした。その結果、たしか第5志望?の大学に進学することになるという、見事に大学受験に失敗したところから学生生活がスタートしました(まぁ当然のような・・・)。とはいえ、勉強したい心理学が勉強できましたし、サッカーに注いでいた情熱が勉強に向いたのか、心理学の勉強を頑張りました。

入学前から大学院進学を決めていましたし、心理学の授業では教科書や参考書の該当箇所をあらかじめ読んでおき、授業が復習になるように挑んでいました。バイトも遊びもしっかりと、社会人リーグでサッカーも少ししながら、メリハリのある大学生活を送っていた気がします。

大学4年生のときは、毎日、心理学が専門の先生たちの研究室にお邪魔して、日常の悩みから専門的なことまで、色々なことをお話していました。自分自身、大学で心理学を学んだことでとても成長できたと思っています。今でも、それを教えてくれた先生たちのようになりたいと思っています。

■ 高校生へのメッセージ

「なぜあんなことをしたの?」と、人の心や行動に疑問がある人はこの学部をお勧めします。心理学を学ぶことで人の行動のメカニズムを理解できるようになるので、あなたが抱いているその疑問、モヤモヤは解消されますし、心理学を学ぶことで人への理解を深めることができます。また、コミュニケーションが得意な人はもっとスキルを伸ばすことができますし、苦手な人もそれを克服することができるようになると思います。

おおげさかもしれませんが、心理学を学ぶと「これまで見えていた世界」が違うように見えると思います。

■ 講演・取材など協力可能なテーマ

裁判員(一般人)の罰の判断、社会的制裁、防犯、不祥事・ハラスメント対策 など