教員紹介(教育学部 教育福祉学科)

准教授

松尾 和宣 (Kazunobu Matsuo)

所属
教育学部 教育福祉学科
専門

小学校教育

主な担当科目(学部)

初等生活科教育法、生活科教育法、社会科Ⅰ、社会科Ⅱ、生活科Ⅰ、防災教育

■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

神戸市立小学校在職中は、若いころから縁あって、社会科の研究に取り組んできました。

「子どもたちが生き生きと取り組むためには単元計画はどのように組んだらいいのか。」

「子どもたちが主体的に課題を解決する資料は?」

「1時間の流れは?」

など、子どもが主体となって取り組む授業を目指してきました。

また、実践を重ねるたびに「楽しい授業」「分かった・できたが実感できる授業」「仲間と知恵を集め探求する喜びを感じる授業」等の視点に立った授業づくりの大切さを感じてきました。

私の教員生活で得た経験や学びを、教師を目指す皆さんに伝えていきたいと思います。

■ プロフィール

神戸市で生まれ神戸市で育ちました。海があり山がある。新しい文化を積極的に取り入れようとする神戸が大好きです。

そんな故郷、神戸で小学校教員生活を送りました。7つの神戸市立小学校で教諭・教頭・校長、また、教育委員会事務局を経験しました。

在職中、平成7年(1995年)に発生した阪神・淡路大震災では神戸市は激甚な被害を受けました。私も避難所運営や、学校再開に向けて厳しい毎日を送りました。その中でも、我が街の復興に汗を流す方々と出会いました。人と人との絆の大切さを改めて気づかされました。震災の教訓、学びを伝えていくことが私の使命の一つだと考えています。

■ 小学校教員の仕事をしてよかったと思ったことは何ですか?

数えきれない子どもたち、保護者の方々との出会いがありました。子どもたちの無垢な「笑顔」、素直な「言葉」に癒される機会を得たこと。保護者の方に厳しいお叱りを受けながらも、「先生、任せたよ。がんばってな」と励ましの言葉をいただいたこと。

そして、「いい先生」になるために切磋琢磨し支え合った仲間ができたこと。この紙面では書き切れない喜びをいただきました。

■ 小学校教員の仕事をして辛かったことは何ですか?

その時々、例えば、「授業がうまく進まない」、「クラスの子どもたちの人間関係がぎくしゃくしている」等々、当然悩みは数えきれないほどありました。しかし、振り返ってみれば、悩みや失敗の積み重ねが、自分を成長させてくれたと実感しています。

困ったときには、誰かが助けてくれます。いろんな方が失敗を克服するためのアイデアや支援を提供してくれます。学校現場とはそういうところです。どの先生も同じような経験をされてスキルアップしてきたと思います。

「ピンチはチャンス!」です。

■ 高校生へのメッセージ

「先生」は決して楽な仕事ではありません。しかし、「おもしろい」仕事です。生涯を賭けるに値する職業です。「子どもが大好き」「子どもが愛おしい」と感じ、「先生になりたい」という人を待っています。

関西国際大学には、同じ夢に向かって、共に進んでいこうとする仲間がたくさんいます。

高い志をもち、教育に携わろうとする方は、ぜひ来てください。

■ 講演・取材など協力可能なテーマ

学校運営、学級経営、防災教育