教員紹介(社会学部 社会学科)

准教授

行木 敬 (Kei Nameki)

所属
社会学部 社会学科
専門

文化人類学

主な担当科目(学部)

サービスラーニング(神戸山手キャンパス近郊)、文化人類学、比較宗教論、神戸の社会と文化、初年次セミナーなど

Q1:現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

異文化の人々の暮らしや信仰、社会を研究する「文化人類学」が私の専門です。

大学生の頃、私は探検部という部に所属していました。カッパを探しに行ってカヌーごと沼に引きずり込まれたり、ビート板で瀬戸内海を横断しようとして遭難、新聞沙汰になったりと有意義な学生生活を送っていましたが、大学3年生の時、あまり探査の進んでいないニューギニア島のインドネシア側の山岳地帯に入域・滞在できることになり、そこで数ヶ月に渡って現地のおっちゃんたちから、豚を増やす呪術や、森や洞窟に住む精霊の話を聞かされて過ごしました。とてつもなく刺激的な日々でした。

帰国後も止むことのないゾクゾク感・ワクワク感のはけ口としてみつけたのが文化人類学で、邪悪なる精霊モガツに導かれるように大学院へ。より本格的な調査をアジアやオセアニアで重ねて、気が付いたら今こういう仕事をしています。

Q2:プロフィール

千葉県出身です。渋谷幕張高校から立教大学の歴史学科に進みましたが、学生生活の99%は「探検部」という部で過ごし、そこでニューギニアという地域と文化人類学という学問に出会いました。そのまま修士過程に進み、さらに大阪の国立民族学博物館(総合研究大学院大学)の博士課程に進学しました。
在学中に約3年間、パプアニューギニアの山奥の集落に調査のため住み込みました。呪力「スプ」を核とする伝統的な知識体系の中で、人々がキリスト教や貨幣経済といった「近代」を解釈し、実践し、同時に知識体系を更新していく過程が私の研究テーマです。
帰国後、京都文教大学で職を得て、さらに2009年に本学に採用されて今に至っています。
最近、楽しくて仕方がないのが、学生と作るウェブマガジンです。ぜひ「神戸自由研究ファイル」で検索してみてください!

Q3:高校生へメッセージをお願いします。

大学の4年間は失敗したってかまわない、むしろ失敗した方が財産になるという、人生の中で二度とない特別な時間です。いろんなことに手当たり次第チャレンジしてみてください。

Q4:講演・取材など協力可能なテーマ

異文化理解、アジア・オセアニア文化、日本国内の地域文化