教員紹介(心理学部 心理学科)

教授

中山 誠 (Makoto Nakayama)

所属
心理学部 心理学科
人間行動学研究科 人間行動学専攻
専門

犯罪心理学、生理心理学

主な担当科目(学部)

神経生理心理学、捜査心理学、犯罪心理学演習、応用犯罪心理学、犯罪災害報道論

主な担当科目(大学院)

犯罪心理学特講、人間行動学特論、心理学特論

主な研究テーマ

精神生理学的虚偽検出、防犯的観点からの犯罪機会論

主な著作等

『生理指標を用いた虚偽検出の検討』(北大路書房)
『Practical use of the concealed information test for criminal investigation in Japan』(Academic Press・分担執筆)

Q1:現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

学生時代は、ヒトの行動や心理的反応を客観的に裏付ける基礎研究にこだわり、心電図や脳波を指標とした神経・生理心理学を専攻しました。それがきっかけとなり、静岡県警の科学捜査研究所で、被疑者の虚偽検出(ウソ発見)のためのポリグラフ検査を担当しましたが、こちらは応用研究なので、最初はかなり戸惑いました。

現在は、犯罪の容疑者を対象とした実務検査はできないですが、最新の学術的知見を取り入れて、ポリグラフ検査の実験的研究を続けています。

Q2:プロフィール

京都市生まれ。

大学院修士課程修了後、警察の科捜研で27年間勤務。この間、県内で発生した殺人事件を中心に、すべての重要特異事件に関わり、私が作成した鑑定書が証拠採用され、死刑判決を受けた被告も2名いました。

北米の捜査心理学を学ぶために、警察庁技官としてカナダのトロント大学に遊学(3ヶ月間)。2001年にアメリカ合衆国で起きた同時多発テロ事件に関して、国防総省から招聘され、ローマの対策会議でプレゼンテーション。在職中に学位取得(博士(心理学))し、その後、本学へ。

Q3:高校生へメッセージをお願いします。

科捜研で実施しているポリグラフ検査(ウソ発見)と同等の機械が2号館の実験室にあります。実際の犯罪容疑者を検査することはありませんが、卒業研究で在校生を被験者にて模擬犯罪をやらせ、心電図や呼吸を使って盗んだものを的中させる実験的研究を実施しています。興味のある学生はぜひ見学に来てください。また、オープンキャンパスでは高校生相手にウソ発見の実験も行っています。

 それから、私の演習授業では、学生が犯罪を題材にしたテーマを自由に決めて、発表し、他の学生とディスカッションしながら、自分たちの知識を高めていくことを重視しています(犯罪心理学演習、専門演習)。教員が一方的に喋って生徒は板書をノートに書き写す授業は高校生でおしまいにして、大学では学生が自分で調べたいことを中心に自由に勉強するインタラクティブな環境でやっていきましょう。

Q4:講演・取材など協力可能なテーマ

特殊詐欺(オレオレ詐欺)、子供の防犯、犯罪捜査全般

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