
教員紹介(社会学部 社会学科)

- 所属
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社会学部 社会学科
人間行動学研究科 人間行動学専攻
現代社会学部 総合社会学科
- 専門
家族社会学、家庭文化史(キーワード:女性・家庭・社会)
- 主な担当科目(学部)
家族社会学、ジェンダー論
- 主な担当科目(大学院)
家族関係特論、社会調査法、社会調査実習
- 主な研究テーマ
近現代日本における家事使用人の研究、シニア世代の子育て支援に関する研究
- 主な著作等
『〈女中〉イメージの家庭文化史』(世界思想社、日本生活学会第30回今和次郎賞受賞)
『日本女性史辞典』(吉川弘文館・共著)
『漱石辞典』(翰林書房・共著)など
■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。
〈女性〉〈家庭〉〈社会〉の3つをキーワードとする領域を研究対象としています。大学3年のとき「パートタイムで働く主婦像」という研究テーマに出会い、みずから調べたり書いたりする楽しみに目覚めたのが、研究への第一歩です。大学院に進み、明治・大正期に発行された雑誌や新聞を調べるなかで、ライフワークである〈女中〉の問題に出会いました。25年ほど前から、大好きな〈ハローキティ〉についても調査研究を行っています。
■ プロフィール
中学時代までは音大を目指し、ピアノ一筋の毎日でした。高校に入って、手が小さくて弾けない曲が多いという壁にぶつかり、音楽の道を断念。
大学は当時まだ珍しかった国際関係学科に入ったものの、インターナショナルな学問内容になじめず、部活動(山登り)ばかりしていました。これといった目標もなく、「大学を卒業したら何になりたいの?」と問われると、「ネコになりたい」と答えるような学生でした。卒業論文の作成を通して「もう少し勉強してみたい」と思うようになり、モラトリアム気分で大学院に進学しました。
ところが、相次いで病に倒れた親族の介護に追われ、家族を研究するというよりはむしろ、みずからが家族問題にどっぷりつかり、研究そのものが継続できない状態にも陥りました。阪神・淡路大震災においては、自宅が半壊し、長い年月をかけて整理したデータすべてを失うという憂き目にも遭いました。研究を再開する態勢が整ったのは、現在の勤め先に就職してからのことです。
ファン歴50年目の〈筋金入りキティラー〉です。「朝起きたらキティちゃんの顔になっているといいな」と、本気で思っています。
■ 高校生へのメッセージ
社会も大きく変化しています。一人ひとりのWell-being(しあわせ)を実現するためには何が必要なのか? 共に考え、実践していきましょう。
■ 講演・取材など協力可能なテーマ
35年ほど前から、「変わりゆく家族」「シニア世代の子育て支援」といったテーマで数多くの講演をさせていただきました。専門の〈女中〉やジェンダー関連のテーマ、〈ハローキティ〉を中心とするカワイイ文化についてもご協力できます。