教員紹介(保健医療学部 看護学科)

教授

吉沢 豊子(豊予子) (ToyokoYoshizawa)

所属
保健医療学部 看護学科
看護学研究科 看護学専攻
主な担当科目(大学院)

前期:母性健康看護学概論 看護研究ゼミ 母性看護学実習 総合看護学実習

後期:母性看護援助論

主な研究テーマ

ウィメンズヘルス看護学(月経研究・更年期研究)、男性・父親研究ここから派生してコペアレンティング研究と親子の愛着形成研究、と幅広く研究しています。

研究哲学:Diversity & Inclusion

主な著作等

代表的なもの

  • 新版マタニティアセスメントガイド、吉沢豊予子、鈴木幸子、1997年3月、真興交易医書出版部、全263頁p.1-p.178.
  • 更年期のケア-女性の健康と看護, Menopause Me and You、Ann Voda著、共翻訳、吉沢豊予子、河野洋子、鈴木幸子、野地有子、佐伯由香、跡上富美、成田伸、平石皆子、高橋佳奈、古田紀子、2000年3月、中央法規出版、全350頁、序章、1章、2章、3章、18章. 
  • 女性看護学、共編著:吉沢豊予子、鈴木幸子、共著者23名、2008年10月、メヂカルフレンド社、全378頁、第Ⅰ章p.2-p.9,第Ⅱ章p.26-p.55,p.65-p.70,第Ⅳ章p.235-p.241,p.268-p,274,第Ⅴ章p.330-p.334.
  • Nursing Todayブックレット #生理の貧困、共著、福井みのり、ヒオカ、吉沢豊予子、田中東子、田中ひかる、河野真太郎、2021年11月、日本看護協会出版会、全63頁、p.27-p.36.
  • 東北大学教養教育院叢書 大学と教養5 生死を考える第三章 育む命、共著、編集:東北大学教養教育院、田村宏治、水野健作、吉沢豊予子、井上彰、鈴木岩弓、芳賀満、山口隆美、清水哲郎、2022年3月、東北大学出版会、全208頁、p.53-76

■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください

ウィメンズヘルス看護学に興味を持った理由は、20歳の頃に手にした、ボーボアールの「第二の性」そして、27歳の時に出会ったギリガンの「もう一つの声」です。どちらも私にはセンセーショナルでした。女性って何だろうフェミニズムに暴露されながら、私はもっと女性について健康という側面から突き詰めたいと考えました。そして、最初に始めたのが月経研究です。性周期のホルモン変動によって心理的にも社会的に影響を受ける。それは女性にとっていいこと、それとも不利になること、などと考えています。女性の健康を突き詰めるうちに、男性にも目を向けるようになり、男性の健康とジェンダー、男性はどのように親になる。愛着形成は男女で違うのかなど、そしてLGBTQ者研究へと興味が広がっています。

■ プロフィール

生まれは秋田県です。これまで大学も千葉大学で学部~大学院まで千葉・埼玉で過ごし、関東までが私のテリトリーでした。長野県看護大学という長野県駒ケ根市にある大学で勤務はしましたが、そのあと一気に南半球豪クインズランド州にある大学に留学し、その後宮城県仙台市にある東北大学に勤務していましたので、関西というのは今回初めての地です。教育、仕事先はすべて国公立でした。私学での勤務も今回初めてです。初めてだらけで、関西国際大学にやってきました。わくわくしています。

■ 高校生へのメッセージ

AIが人間を超えるのか、これまで人間が行ってきた仕事の数々がAIにとって代わるとされています。そして、医療の世界では、病気の診断はAIに変わり、手術もAI機能を備えた手術ロボットに変わるかもしれません。でも看護はケアリング、人と人のかかわりの中で癒し、癒され、そしてその人らしい暮らしを支える学問です。まだまだAIには取って変わられることはないでしょう。ですから将来的な職業として選ぶには安泰。私たちが皆さんにその魅力をお伝えします。看護のすばらしさを体験しに来てください。

■ 講演・取材など協力可能なテーマ

研究テーマに挙げたものは、なんでも

小中高校生の健康教育(月経、妊孕力とキャリア教育)

コペアレンティング(夫婦共同育児)、親になることとは、など・・