心理学科コラム

201903.19
心理学科コラム

【心理学部】『大麻事件の低年齢化について』

今回は、大麻事件が増加し低年齢化している現状についてお話します。

警察庁の発表によりますと、全国の警察が平成29年に大麻事件で摘発した人数は前年より472人多い3,008人に上り、過去最多となっています。

特徴としては、摘発者のうち76.3%が初犯で、全体の約半数の1,471人が10~20代、高校生が前年対比で21人増の53人、中学生も前年同数で2人、といった具合に若年層を中心にした乱用傾向が増大しています。

また、同庁が全国の警察を通じて摘発された535人に聞き取り調査をした結果では、始めて大麻を使った年齢は平均21.9歳で、動機は「好奇心・興味本位」が約半数、入手先は「友人・知人」が最多で3割強を占めています。

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「大麻は安全だ」とか「いつでもやめられる」という情報は誤りです。
大麻は、脳の中枢神経に影響を及ぼし、妄想や幻覚を引き起こしたり、依存症になる恐れがあるなど危険な薬物です。

更に、大麻を所持したり、譲受・譲渡や栽培することは法律で禁止されており、7年以下の懲役が課せられるなどの罰則があります。

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友達から「1回だけなら大丈夫だよ」などと甘い言葉で誘われても、絶対に手を出さず、勇気をもって「いらない」、「やらない」と断ることが大切ですね。

大麻についての悩みや相談があれば、早く相談窓口を尋ねましょう。
〇 警察総合相談窓口  ♯9110
〇 厚生労働省の窓口(各都道府県にある)
(例)兵庫県薬務課:078-362-3270
   大阪府薬務課:06-6941-9078

【心理学部 山本 昌宏 教授】

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