
観光学科ニュース
【観光学科】西村ゼミ(2年生)、神戸ワイナリーと香港塚田農場との連携による経験学習の取り組み①

昨年に引き続き、神戸ワイナリーとの経験学習に取り組んでいます。
昨年の神戸ワイナリーからの課題は、神戸ワインの「関西圏以外での知名度の低さ」「地元神戸で飲める店が少ない」でした。その解決策のために現状を調査し「RadiCro(レディクロ)インターネットラジオ放送局のラジオ番組」「兵庫県おみあげ発掘屋での試飲会」を企画し実践を行いました。
今年は、さらに「神戸ワインを香港市場にどのように広めていくか?」に取り組んでいます。
まずは、神戸ワイナリーの国内マーケットでの事業について調査し、神戸ワイナリーの「神戸ワイン」ブランド事業について理解を深めるために、フィールドワークで神戸ワイナリーを訪問して、醸造の現場を見学し、圃場でブドウの農作業を行いました。
次に「香港現地企業家セッション(オンライン特別講座)」で、香港塚田農場の代表と香港和僑会の理事に講演をいただき、香港マーケットでの事業について理解を深めました。
そこから何度もグループワークで議論を深め、香港塚田農場に向けて香港マーケットでの新規商品の可能性について「神戸ビーフと六甲山牧場リコッタチーズ(Japan Cheese Awards 2020金賞受賞)の神戸ブランドの組み合わせ」「ベネディクシオン(白ワイン)と中華料理」「ベネディクシオンルージュ(赤ワイン)と神戸ビーフの組み合わせ」などのプレゼンテーションを行い、「神戸ワインが神戸ビーフに合うために開発されたことは初めて知った。神戸ビーフと神戸ワインの組み合せは面白い。また、香港人は暖かい飲み物を好むのでホットワインの組み合わせがユニーク」とコメントをいただきました。
秋学期ではさらに議論を深め、再度、香港塚田農場にプレゼンテーションを行います。
さらに、日本観光経営学会「次世代観光経営フォーラム」にて発表も予定しています。
経験学習は、このように与えられた課題を解決するため、これまで学んだ知識とスキルをフルに活用するとともに、不足していると気づいた知識やスキルについては自主的に学ぶことが求められます。また、課題解決に至る工程の進捗管理、組織管理を自ら行っていく必要があります。
こうしたプロセスを経て、実践的な課題発見力・課題解決力・企画力・マネジメント力・チーム組織力など社会で必要な実践力を体験的に身につけていきます。


国際コミュニケーション学部 観光学科 教授 西村 典芳
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