観光学科ニュース
【観光学科】2022年ホテル事業をデザイン思考で考える
観光の語源は"他国の光を観る"という意味があります。コロナ禍で他国の光はオンライン上でしか観ることはできません。
2021年秋になり世界が再び動き出しました。各国で入国緩和政策がとられています。EUでは域内の観光ができる状態になりました。遠からず日本も追随するでしょう。
さらに、企業の事業計画は積極的な展開を見せています。
例えば三菱地所が展開するロイヤルパークホテルズは2022年京都にラグジュアリータイプの宿泊特化型ホテル(春)、東京・銀座に宿泊特化ホテルを開業予定です。関西圏では8店舗の展開です。当然新規採用意欲も旺盛です。将来、ホテルビジネスで活躍したい学生にとっては朗報ですね。
日本のホテル事業は、客室・レストラン&バー・宴会場など複合型でした。しかし、売上と利益を比較すると圧倒的に客室部門の利益率が高いのです。その為、近年のホテル開発は客室中心である宿泊特化型が主流になっています。それは、新たな発想で客室を開発し、ブランディングをすることでもあります。
今、大学ではホテル経営だけでなく、デザイン思考で製品開発を行うことを学びます。単にデザインが優れているでは顧客の支持は得られません。いかに、製品にストーリーが描けるかがポイントです。
これから観光の学びは広い視野と発散的思考※(拡散的思考)が求められます。前述で紹介したロイヤルパークホテルズのブランド展開は顧客をデザインしていると言えるでしょう。
※発散的思考(拡散的思考)とは与えられた条件の中で自由に考え、既成概念にはとらわれず様々なアイデアを出すことです。
現代社会学部観光学科(2021年度より国際コミュニケーション学部観光学科)准教授 一尾 敏正
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