心理学科コラム

202111.12
心理学科コラム

【心理学部】効果的な説得者とは ―説得的コミュニケーションに作用する2つの要因―

皆さんは今までに人を説得した経験がありますか。説得の際に相手に働きかける行為を説得的コミュニケーションと呼びます。では、他者を説得する際には、どのような要因が大切なのでしょう。


歯ブラシのテレビCMを思い出して下さい。タレントと白衣を身にまとった歯科医師、どちらが視聴者に説得力があると考えますか。恐らく皆さんは歯科医師と答えるでしょう。

一般的に人は「ある分野で専門家と認められる人の発言には影響されやすい」ということが明らかになっています。

この時、〇〇大学歯学部教授などと肩書きが書がれているとさらに「信頼性」が高まります。


このように、人を説得する際には「専門性」と「信頼性」が重要な要因になります。例えば、会社において上司を説得する際、同じ内容であったとしても、同僚の中でそのことに精通しており、より専門的な知識を持っている人の方が適任ということです。さらに、その上司から信頼されている部下であれば、より効果的です。


皆さんも人を説得する際、この2つの要因を活用してみてください。

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心理学部 心理学科 教授 広沢 俊

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