
観光学科コラム
【観光学科】神戸で古代ギリシャを見つける!

みなさん、パルテノン神殿をご存知ですか?
パルテノン神殿は、今からおよそ2500年前に建てられた古代ギリシャの神殿で、高校の歴史の教科書にも出てきますし、世界遺産の登録を行っているユネスコのシンボルマークにもなっていますので、写真や映像を見たことがある人も多いと思います。
ところで、神戸の北野異人館街や旧居留地などの観光スポットにある、明治から大正・昭和初期に建てられた建築に、パルテノン神殿に代表される古代ギリシャ建築の影響を見つけることができるのです。
江戸時代末の開港から明治期にかけて、神戸にはヨーロッパやアメリカから西洋の建築文化が入ってきました。この当時、西洋では古代ギリシャや古代ローマの、いわゆる西洋建築史で古典といわれる建築の研究に基づいた新古典主義や、その後の歴史的な様式を題材として建築を設計する歴史主義といわれる建築が建てられていました。
そのため、江戸時代末から明治期に日本に入ってきた西洋の建築文化には、古代ギリシャから続く西洋建築の歴史の様々な時代の影響を見ることができるのです。本学の観光学科の授業では、神戸の観光スポットにある明治期の建築に古代ギリシャの影響を見つけるフィールドワークを行っています。
建築に限らず、地域の観光資源について、ちょっとした知識を持っていると旅の楽しみが増えることになります。みなさんも神戸の建築に西洋建築の歴史を見つけることができれば、神戸のまち歩きがもっと楽しくなるはずです!
そして、神戸は観光を学ぶのにとても良いまちです!
ちなみに、神戸の建築のどこに古代ギリシャを見つけることができるのかは、本学の「建築文化史(2)」の授業でお話しします。
関連ページ
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https://www.kuins.ac.jp/news/2021/07/post_190.html



