看護学科コラム

202311.20
看護学科コラム

【看護学科】「教員」への道

今春より新着任した基礎看護学領域の梅田智子です。

私は長年、臨床(病院)で働いてきました。「節目」を迎え、年齢や経験に関係なく新たなことに挑戦したいと考え、病院ではなく大学での仕事をスタートしたばかりの1年目教員です。

35年以上病院で働く中で、多くの患者さんとの関わりや織りなすドラマに触れ、患者さんやご家族の優しさや強さ、切なさ、生きること逝くということ、様々な学び教えをいただきました。患者さんに託されたこと約束したことに支えられいつの日も忘れることなく心に刻んでいます。そして、共に働く仲間から協働する喜びや困難を乗り越えることの価値を知る経験ができました。これは私にとって、働く場がたとえ変わっても、いつも心の基地として立ち戻れるアンカーであり無形の財産となりました。

今までの臨床経験を活かしつつ、本学で私に出来ることは何だろうと考えてみました。1点目は臨床と教育を繋ぎ、それぞれの立ち位置を鑑みながらWin-Winを目指すことです。2点目は、学生の一人ひとりが自信と誇りを持ち、常に省察しつつ自分の道を歩めるように、そして、看護実践を通して自己成長できるよう見守りながら教育に向き合うということです。

「教育」に関する考え方はそれぞれにあると思います。私はわが子が初めて立った日、ぐらぐらしてすぐに座り込んでしまっても心から喜び、次第に安定して歩けるようになるとその成長が逞しく、そして嬉しく思うことと似ているのではないかと思います。その過程に伴走し完全ではなくても出来ていることを承認し自己肯定感が持てるよう勇気づけ、その上で学生自身が自己課題に気づき次の一歩に繋がるようなサポートが出来たらと思います。

今までは看護管理者として、共に働くスタッフが安全で質の高い一日を過ごせるようにと考えてきましたが、実はスタッフのひたむきな頑張りに誇りを感じて、励まされ勇気づけられていたことを実感しています。改めて感謝の気持ちをもって新たな扉を開け、教員へのトランジションを楽しみたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

4年ゼミ生と.jpg

4年生ゼミの学生さんと!

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