社会学科コラム

202210.28
社会学科コラム

【社会学部】どうして地域を基本とした学びに取り組むのか

関西国際大学の社会学部ではPBL型授業と呼ばれる企業・地域の課題に取り組む授業に加えて地域を基本とした学びにも取り組んでいます。「今はPBL型授業が一番良いんじゃないの?」「PBL型授業だけで十分じゃない?」と思われるかもしれません。

実際、多くの大学でPBL(project based learning, problem based learning)型授業として、企業・地域の課題に取り組む実践的な学びを取り入れています。このような取り組みは非常に素晴らしく、実際に社会学部でも多く取り入れています。

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これらの授業では「目立たなかった学生の活躍」や「学生が勉強の面白さを発見する」ということが多くみられます。そのため、教員の感覚としても非常に優れた方法だと感じています。

一方で「どうしてそのプロジェクトが必要になったか」「どうしてその課題が出てきたのか」などの部分は現場の人が説明する事で補っています。社会学部ではこの「どうして」の部分を大切にしたいと考えています。

「どうして」は大学の授業で教えられることもあります。けれどそれは教えられたことでしかありません。大切なことは、社会における問題や課題が「どうして」になるまでの文脈、難しく言えばコンテクストを共有するためには、知るや聞くだけでなく、現場に身をおくことで多様な情報を取り込むことが必要です。教えられた知識を「冷たい知識(教科書的な知識)」と呼ぶならば、現場で学ぶ知識は「暖かい知識(流動的で混とんとした知識)」と言うことができます。「暖かい知識」は応用が利きます。複雑化している社会においては、しなやかで流動的な知識や経験が必要です。

そのために、社会学部では「実際に現場に入り、どうしてを見つけること」ができるように支援をしています。サービスラーニングという授業では5地域(大学近郊・神戸市中央区・神戸市長田区・尼崎・丹波)で実際に現場に入り活動しています。学生には長く地域に関わり、「終わりのないPBL」に取り組んでもらっています。下記の取り組みも一回やれば終わりではなく、ずっと続いていきます。活動を続けることで課題を見つけ、課題解決のために努力をし続けることで「現場で役立つ人材」を育てていきたいと思っています。

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