グローバルコミュニケーション学科コラム

202402.06
グローバルコミュニケーション学科コラム

【Gコミ学科】暦の話③

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今年はうるう年、2月29日がある年ですね。「うるう」とは、暦と実際の季節などの食い違いを調整するために日、月、秒を増やすことです。

うるう年は、グレゴリオ暦と太陽暦のずれを修正するためにだいたい4年に1回1日が追加されます。追加される1日のことを「うるう日」と呼びます。2月29日のことです。追加されるのは基本は、4年に1回ですが、西暦で100で割り切れる年は除外され、さらに400で割り切れる年はうるう年になる、というように決まっています。

うるう月は、旧暦(太陰太陽暦)を使っていた時代(江戸時代とか)、1か月を繰り返すものです。この暦では、月の満ち欠けを基本にして1か月が29日か30日でしたが、季節とのずれが出てくるので、19年に7回の割合で同じ月を繰り返して調整していました。

うるう秒は、天文学的な地球の自転と原子時計のずれを修正するために1秒を追加します。地球の自転を基準に、1日、その24分割が1時間になっているのですが、実は自転の速度が遅くなったり早くなったりすることが原子時計で正確に測定できるようになってわかりました。そのため、ずれの合計が0.9秒を超えそうになると1秒を追加してきました。1972年7月1日に初めて、今までに、27回実施されました。最近では、2017年1月1日午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」が挿入されました。

しかし、この「うるう秒」は、不規則に実施されるため電子機器など時間を設定しているデジタルインフラに大きな影響を与えるので2035年までに廃止するということが決まっています。

私たちが普段何気なく使っているカレンダーや時間は、科学の発展で厳密になる計算と歴史のすりあわせで保たれているのです。

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【教授 片山 真理】

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