社会学部 社会学科
共生社会専攻

共生社会を実現するため
「社会調査に基づいた解決・改善の提案」ができる人材を育成

「共に生きる」ことの重要性と難しさは、例えばSDGsに代表されるように、世界全体の問題となっています。日本国内においても、人口減少、超高齢化社会、過疎、まちづくり、経済格差、貧困、環境問題、ジェンダー、LGBTQ+、障害者、外国人、ひきこもり、不登校など、多様な共生の諸課題が議論されています。 そして共生の諸課題は、私たちの日常生活の難しさというだけではありません。共生社会の実現は日本の公官庁の主要課題であり、企業におけるダイバーシティー(多様性)経営は具体的な目標となっています。 共生社会専攻では「共に生きる」ことの難しさを直視します。日本だけでなく諸外国における共生についての知識を幅広く学び、社会調査によって具体的な解決策を考案できる人材を育てます。

めざす進路

  • 国家公務員・地方公務員
  • マスコミ関係企業
  • NPO・NGO法人
  • リサーチ・マーケティング関連企業
  • 一般企業のリサーチ
    マーケティング部門

めざす資格・免許

  • 社会調査士
  • 高等学校教諭一種免許状(情報)
  • Microsoft Office Specialist(MOS)
  • ITパスポート
  • ウェブデザイン実務士
  • 上級情報処理士
  • 防災士

学びの特色

1
現場で即戦力として通用するダイバーシティー人材を育てる

共生社会専攻では社会問題が生じる「現場」で学びます。そして大学での講義科目を通じて現場の学びを深めます。現場と大学を往還することを通じて、今まさに社会で起きている課題の解決を考えます。そして行政や企業に就職後、ダイバーシティー領域で高い専門性を活かせる人材を育成します。

2
情報収集能力とデータ分析力を身につけた社会調査のエキスパートをめざす

複雑化した現代社会において共生の諸課題を解決するためには、適切な情報収集能力と分析力が必要です。社会調査の方法論と実習を核とするカリキュラムを通して、情報収集力やデータ分析力を身につけます。行政や企業における調査分析・企画立案など、現場で積み上げた経験と確かな情報分析能力によって活躍することを目指します。

3
地域がキャンパス。共生のまち、神戸を舞台に実践力を鍛える

多様な文化が共存する国際都市・神戸をフィールドに、課題発見プログラムに取り組みます。まちづくり構想、過疎地域の活性化、外国人支援、地元商店街の活性化など具体的な現場において地域の人々と交流を図りながら、調査で得たデータにもとづく解決方法を提案することで、コミュニケーション力やプレゼンテーション力を養います。

授業紹介

サービスラーニング・ソーシャルデザイン実践演習Ⅰ・Ⅱ

共生の諸課題は現場にでなければ理解することができません。社会学部の教員それぞれが自身の専門性を活かし、神戸近辺のフィールドで活動しています。サービスラーニングでは初年次から現場に出向き、教員と共に社会問題に取り組みます。そして、現場を知ることで、大学での学びを深めます。「ソーシャルデザイン実践演習Ⅰ・Ⅱ」では、兵庫県・神戸市の行政、企業、NPOのスタッフ関係者をゲスト講師とし、魅力的なまちづくり、ダイバーシティー実現のための社会デザインや情報発信の方法を考えます。

多文化共生論

多文化共生論では、多様な文化的背景をもつ人々との共生について考えます。多様な文化的背景とは、外国人との共生に代表されます。その他にも、障害者や性の多様性、高齢者と若者、都市と過疎地など、幅広い問題が扱われます。多文化共生論では、大学卒業後に直面することになる社会におけるダイバーシティー問題の基本的な事柄について深めます。

社会調査論 社会調査演習 データ解析

多様な現象を科学的方法で調査し、データによって分析・整理する力を養う3 科目。データを収集・分析する力は、多くの企業で求められており、これを高めることが目的です。「社会調査論」では社会調査の目的や方法、倫理について学び、「社会調査演習」では近隣地域をフィールドに社会調査を行い、理論を実践に落とし込みます。「データ解析Ⅰ・Ⅱ」ではクロス集計や相関分析といったデータの集計方法や分析結果の読み方、活用方法を学びます。

担当教員の声

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共生は日本のキーワード
社会を調査する力をつけて、共生社会で活躍しよう

知っていますか。多様な問題を真正面から考える人材が、日本社会で不足していることを。「多様性の尊重」や「社会問題の解決」は、社会だけでなく、営利企業においても重要な課題となっています。以下の授業では身近なテーマを学びながら、共生の諸課題を解決に導ける人材を育てます。 学内の学びだけでなく、現場で生きた知識を学ぶことができます。

山本 晃輔 講師

●社会階層と文化 ●地域社会学 ●福祉社会論 ●グローバルスタディ ●サービスラーニング ●ソーシャルデザイン実践演習Ⅰ・Ⅱ

[経歴]2013年より大阪大学未来共生博士課程プログラム特任助教、大阪大学人間科学研究科未来共創センター講師を経て本学に着任。専門は教育社会学、共生社会論。NPOや一般社団法人などでも理事を務めている。