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学長のつぶやき。

母との別れ

6月30日に母が死去して、8月16日に四十九日の法要も済ませました。本学にとっては学院の元理事長となります。今年2月からは寝たきりで、食事も取れず点滴だけで4ヶ月以上頑張ってくれました。「食事ができる」ことが命の糧であることを目の当たりにし、日々衰えていく母の姿を見守ることしかできなかった自分たちの無力さを思い知らされました。笑顔が魅力的で、話上手で、じっとしていることが少なく、旅行好きで美食家であった母が、動けず、話せず、食べられずというのは、見ている私たちには辛いものでした。私の長男の結婚式まで頑張ってくれたので、式の写真を見せたかったのですが、目を覚まさないまま逝ってしまいました。死に顔が穏やかであったのが救いでした。


 通夜と葬儀には、本学をはじめ多くの方々にご参列を頂き、会場に入りきれないほどの供花を頂き、遺族一同感謝の気持ちで一杯でした。


 人の死の寂しさと、人間の無力さ、皆さまのご厚情を実感した夏も終わろうとしています。