看護学科コラム

202212.23
看護学科コラム

【看護学科】日本における高度実践看護師(APN:Advanced Practice Nurse)とは?

高度実践看護師は高い専門性と優れた看護実践能力をもつ看護職者のことで、日本における高度実践看護師には専門看護師(CNS:Certified Nurse Specialist)とナースプラクティショナー(NP: Nurse Practitioner)の2つがあります。

日本看護系大学協議会ホームページ

CNSとは、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた看護師のことです。

CNSになるには、日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準を満たした看護系大学院修士課程を修了し、日本看護協会が実施する認定審査に合格すること、看護師としての通算5年以上の実務研修(うち3年間以上は専門看護分野の実務研修)が必要です。

日本看護協会ホームページ

NPには、日本NP教育大学院協議会が認定する診療看護師(NP)と日本看護系大学協議会ナースプラクティショナー(JANPU-NP)があります。

診療看護師とは、患者のQOL向上のために医師や多職種と連携・協働し、倫理的かつ科学的根拠に基づき一定レベルの診療を行うことができる看護師のことです。診療看護師になるには、日本NP教育大学院協議会が指定する診療看護師教育カリキュラムの基準を満たす大学院NP養成コースにおいて、修了に必要な単位を修得し修了試験に合格すること、または海外(アメリカ等)でNPの免許を取得していることが必要になります。

日本NP教育大学院協議会ホームページ

JANPU-NPとは、保健医療福祉現場において病院・診療所等と連携して、現にまたは潜在的に健康問題を有する個人や家族、集団、コミュニティに対してケアとキュアを統合し、一定の範囲で自律的に、治療的もしくは予防的介入を行い、卓越した看護を提供する看護師のことです。JANPU-NPになるには、通算5年以上の実務経験を有し、日本看護系大学協議会が認証する教育課程を修了、または外国において同等以上の教育を受け、日本看護系大学協議会が行う資格認定審査に合格する必要があります。

日本看護系大学協議会(pdf)

この他にも看護師がキャリアアップするための資格はいろいろありますが、高度実践看護師になるには大学院における教育を受ける必要があります。本学大学院は、「急性・重症患者看護」CNS教育課程の認定を受けています。

また、看護師になるためにもさまざまな教育課程がありますが、看護師としての将来のキャリアアップ、看護の質の向上に貢献できる看護職となることも視野に入れ、大学において看護学を学ぶことを検討してみてはいかがでしょうか。

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【講師 本田 真也】

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