教育福祉学科コラム

202305.10
教育福祉学科コラム

【教育学部】おもしろそうが原動力④

兵庫県には自然学校と呼ばれる4泊5日の自然体験活動があります。この自然学校に指導補助員として、本学学生も参加しています。この貴重な体験を卒業研究課題にまで発展させた例を紹介します。

PCやタブレットを操作しながら考えることで授業を理解し、端末内のデータを共有することで課題の提出や発表を行うこのような授業が、これからの時代に必要とされています。ICT機器の活用と対極にありそうな野外活動ですが、指導補助員そのものの不足や知識不足を補えるものとして知識の伝達が得意な動画を活用できないか挑戦しています。

その第一歩として、美方高原自然の家の協力を得て、動画作成に取り組んでいます。(以下、学生のふりかえり)

野外活動(カレー作り)にタブレットを使ってみた

「ぼく、卒論でカレー作りの動画作るんやけど、協力してもらえる?」『カレー食べさせてくれるんならいいよ』から始まった撮影プラン。撮影当日は春の嵐。撮影地の美方高原自然の家の向かう途中で倒木があり、通行止めに。ついてないなぁと思っていたら『復旧しました』の連絡が...。

4月26日、卒業論文の研究で美方高原とちのき村へ行ってきました。

私の卒業論文は「野外教育活動における情報伝達機器(タブレット端末)の導入に関する研究」という内容です。具体的には、野外炊事のカレー作りの際に、タブレット端末で私たちが作成した動画を視聴してもらい、カレー作りの手順情報を伝達することで、児童同士のコミュニケーションの対話内容がどのようなものになるかを調べるといった内容です。調査は5月に自然学校が実施されるS小学校で行います。

今回は、研究で使用する動画の撮影に行きました。尼崎からは34時間かかる所で朝は大雨の中、安全に気を付け慎重に向かいました。途中、施設の方から「施設までの道で倒木が確認されたため、復旧までに時間がかかります」と連絡をいただきました。研究する前から自然現象の恐ろしさを痛感しました。ですが、ゼミのメンバーの強運でなんとか道が開通し、観光(先生に叱られる)と動画撮影とスムーズにできました。実際に児童に活用してもらい、結果を待ちたいと思います。

(大平ゼミ 4年 竹内 亮佑)

カレー1.jpg
カレー2.jpg

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おもしろそうが原動力①

おもしろそうが原動力②

おもしろそうが原動力③

【准教授 大平誠也】

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