グローバルコミュニケーション学科コラム

202402.28
グローバルコミュニケーション学科コラム

【Gコミ学科】暦の話④

画像1.jpg

33日はひな祭りですが、上巳(じょうし、じょうみ)とも呼ばれる五節句の1つです。中国から伝わった行事が、宮中で人形(ひとがた)を水に流してけがれをはらう行事となり、この人形がひな人形の原形となったと言われています。中国では、現在は一部の少数民族で上巳節が祝われているそうです。

五節句は、11日、33日、55日、77日、99日のことです。99日は今ではあまり知られていないかもしれませんが、1~7は何の日かわかると思います。奇数は中国から伝わった陰陽五行説にもとづいて「陽」の数字として日本では好まれてきました。その月日が同じになる日が、人日、上巳、端午、七夕、重陽と呼ばれる五節句で、それぞれで宮中の行事があります。民間でも季節の変わり目の行事として広まり今に続いています。(後に11日は17日に変更されました)

古代中国で水辺でけがれをはらっていた行事が、時間と場所を変えて、現在の日本で人形を飾る行事になっていると思うと感慨深いですね。

関連記事:
【教授 片山 真理】

この記事をシェアする

  • Facebook
  • LINE
  • Twitter