
グローバルコミュニケーション学科コラム
202108.20
グローバルコミュニケーション学科コラム
【Gコミ学科】『辞書の話⑥:電子辞書の便利な機能2』
電子辞書には数多くの辞書が格納されていますが、実際には使いそうもない辞書や本が多く含まれていて、大学の英語教員でもすべての辞書を使いこなすことはありません。必要な辞書だけに限定して、値段を安くして欲しいものです。

さて、電子辞書は、この複数辞書を横断的に調べることができる、[ジャンプ]と呼ばれる、とても便利な機能が付いています。つまり、1つの辞書で何か単語を調べた場合、他の辞書ではどのように扱っているのかを確認することができます。
例えば、greenを英和辞典Aで引くと、「緑の(活気のある若さ、未熟さ、しっと深さなどを暗示する)」と書かれています。次に、「ジャンプ」というボタンを押すと、電子辞書内にある、他の辞書へ移動することができ、greenの意味を確認することができます。
英和辞典B | 「緑の(若々しい、みずみずしい、元気のよい)」 |
英和辞典C | 「緑の、草色の、エメラルド色の(若い、うぶな、未経験な、だまされやすい)」 |
英英辞典D | of the colour between blue and yellow in the spectrum; like grass or emeralds (光の青と黄色の中間の色:草やエメルルドの色) |
英英辞典E | having the colour of grass or the leaves of most plants and trees (草か、ほとんどの植物や木の葉の色) |
このように、辞書によって説明のことばが微妙に異なっていることに気づきますね。単語だけでなく、例文検索や成句検索を活用すると、さらに多くの情報を得ることができます。宝の持ち腐れにならないよう、ぜひ活用して下さい。
<補足>colourはイギリス英語の綴り字で、誤りではありません。中高では、アメリカ英語のcolorで習います。