経営学科コラム

202206.22
経営学科コラム

【経営学部】三木キャンパス「プロジェクトマネジメント演習Ⅱ」授業より5 -ビジネスの最前線と地域への具体的取り組みを学ぶ-

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経営学部では座学による知識と経験学習で得る体験との融合を重視しています。2年生を迎えると「プロジェクトマネジメント演習Ⅱ」でPBL(Project Based Learning)が本格化します。現在、2年生は同時に3つのプロジェクトに取り組んでいますが、その一つが「山田錦純米酢"吉川"販売促進プロジェクト」です。

6月16日の「プロジェクトマネジメント演習Ⅱ」では、純米酢"吉川"の製造販売元である、日の出ホールディングス株式会社食品カンパニー但馬醸造所所長の大友進氏をゲストスピーカーとしてお招きし、「但馬醸造所と純米酢"吉川"について」のテーマでお話をうかがいました。

但馬醸造所は豊かな水と空気の澄んだ風光明媚な地域である兵庫県養父市に位置し、廃校になった小学校の体育館を利用しています。日の出ホールディングスは「日の出みりん」などの主力商品がよく知られていますが、その他の調味料の分野でも積極的な事業展開が行われています。

大友所長のお話から、山田錦を原料に作られる純米酢"吉川"がどのよう場所で、どのようにして製造されているのかがよく理解できました。また、但馬醸造所では江戸時代の味を再現した赤酢に力を入れています。この赤酢は、販売先のおよそ8割が海外だそうです。大友所長のお話からは「世界展開をはかるには、本物を追求することが重要になってくる」、「本物を追求、いいものを作りたい」という、ものづくりにとことんこだわる企業の姿勢が伝わってきました。

但馬醸造所では、料理コンテストの開催や、地元の小学生によるゆずの収穫体験など事業展開と地域への取り組みが一体化しています。それは「金儲けだけでは企業の存在意義はない」ためだそうです。こうした地域への取り組みが商品開発へとつながったのが「但馬のゆ

ず山椒」です。これは地元で収穫されたゆずと養父地域の特産品である朝倉山椒を使い、「ありそうでなかったもの」を作ったものだそうです。

大友所長は、具体的な事業展開に関わるエピソードやビジネスの最前線について学生へ語ってくださいましたが、学生の感想をピックアップしてみると、

  • 何かひとつをこだわってやるという大変さや大切さを感じた。
  • 海外への挑戦や、おもしろいアイディアを考え、思い切って行動することの大事さを学んだ。
  • 地元の特産品を使って但馬という地域を発展させる点に魅力を感じた。
  • 強気で物事に取り組み、自信を持ってすべての事を突き破っていく大友所長のスタイルを感じて、新しい価値観を得ることができた。

などがあり、地域への貢献、そして積極的に挑戦していくことの大切さを学んだようです。

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8月上旬には、実際に但馬醸造所を見学し、経営の現場に触れて実際に商品の販路開拓にチャレンジしていきます。大友所長が仰ったように「絵を描きながらどこに、どう売るか」は非常に困難なワークです。しかし、学生たちの前例のない「おもしろい」発想が期待される場面でもあります。「若者には具体的なリスクはない」という大友所長のエールに応えるアイディアを生み出したいと思います。

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